水冷ポルシェ 911(タイプ996)のキーシリンダーを交換してみよう!

moondogmatinee

2015年01月22日 15:45


 ポルシェの911も空冷エンジンから水冷エンジンになって

随分経ちましたね。



初期モデルから数えると18年ほど経つのですが


やはりそこはそれ

古くなるとね

色々と壊れてくる訳ですよ。



でね、

今までの・・・って言うか

昔のモデルではこんな所

壊れなかったよな~


って所が壊れ


しかも、珍しくも無く

普通に壊れてくれはります。



いや

良いんですけどね


それはそれで


私たちの仕事が出来てね。



でも

昔の過剰品質で丈夫な車を知っている

いちファンとしては

何とも悲しい感じがするんですね。


もう2度とこんな贅沢な車は作れないんだろな~


って思うとね。



そういう思いの人が多いのかどうか知らないけれど


いま、


クラシックタイプの911が


価格高騰しております



へたすりゃ

当時の新車価格を大きく上回る販売価格になっております。


この先どこまで行くのやら・・・・









 で、   ですね。


話それましたので戻します。



水冷911の



イグニッションキーシリンダーを交換しよう!


って事ですが



正確には


キーシリンダーでは無く



キースイッチの方なのです。




トラブルを起こしているのは


ほとんどの場合が


キースイッチの方です




最初の頃は


キースイッチのパーツ供給が有ったらしいのですが


途中からアッセンブリ交換に変更になりました。


色々と不具合があったのだと思いますが

詳細情報は手に入らずです。



ただ


社外品のスイッチが


どこかで流通していたらしくて


それを使った事によるトラブルも聞いております。




今からするのは

純正部品を使ったアッセンブリ交換の例ですので


スイッチ側の分解はやりません。






それでは













まず





使用する道具ですが





10ミリのレンチ

10ミリのソケット

8ミリのソケット

ソケットレンチ

T27のトルクスレンチ

T20のトルクスレンチ、もしくわドライバー

24ミリのソケットとレンチ(12.5ミリドライブ)大きい方が良いでしょう

プラスドライバーNO2

小さいサイズのプラスドライバーNO1

先端がL型のプルバー(メクラ蓋を外すのに使用)

先端の細いマイナスドライバーでも可だが

トリムに傷付けない様注意が必要

トリム外しレバー

1~1.5ぐらいの細い棒

(ヘックスレンチの1.5を使用しました)

養生テープ







ではまず初めに


バッテリーのマイナスターミナルを外します



フロントフードの中に有り



室内寄りの樹脂製カバーを外します






真ん中あたりに居ますのでわかりやすいと思います










10ミリのソケットレンチかメガネレンチで

ターミナルのナットを緩め

ターミナルを外します。



当然ですが

イグニッションはオフです



室内の作業ですが

トリム類を傷がつかない様に保護してください


メーターを外す際には要注意ですからね


そして






 エアバッグを外し

ステアリングホイルを外します


エアバッグのボルトはT27が左右に2本で


ステアリングの裏側からアクセスします






ナット側はここになります








ウィンカーレバー/ワイパーレバーのユニットは

8ミリのボルトで下側の開口部よりアクセスし

緩めます




カバーの付いた状態で手前にずらすと







カバーの手前側は

普通のサイズ(NO2)プラスドライバー

ですが


左右のビスは

少し小さいサイズのビスになってます。





 
コラムシャフトの周りのカバーもT20のビス2本と

下側に突起の足が出ていますので

注意深く外します






左の吹き出し口を外すのに

ヘッドライトスイッチノブを外します









下側の切り欠きからロックを押しながら引っ張ると

するりと外れます。






吹き出し口は左面に2か所

ヘッドライトノブの奥に1か所

T20のビスで止まっています


これもロックの突起が出ており

注意深く外します






上下に突起を咥えるクリップが有ります

手前に引っ張る様にして外します。







吹き出し口の奥に

キーシリンダーの先端部を止めているビスが有ります

T20です



メーターアッセンブリを外しますが

左はメクラ蓋の奥にT20

右はハザードスイッチの奥に同じくT20

そして突起は上から下に入っており


メーターを上向きに外します



ハザードスイッチを

オン状態にすると

ボタンが飛び出し

横に小さな切り欠きが見えます

そこに引っ掛けるものを差し込んで

引っ張り抜きます


ボタンの周りのカバーも

同じく左右に切り欠きがあり

引っ張り抜きます




メーター裏の

コネクターを外し

ハザードのコネクターは押さえの足のロックをかわして

下抜きで外します


メーターがフリーになったら

傷がつかない所に保管です




キーシリンダーが見えたら

パーキングロックケーブルを外します


クリップを外すと

簡単に抜けてきます






ケーブルはどこか邪魔にならない所にのけておきます









 キーシリンダーアッセンの先端部は先ほど外してあるので


根本にある

ロックピンを押してへこめて


アッセンブリを外します




キーが差し込まれ、オンの位置にいないと

ロックがへこまない時が有りますので

色々試してください








キーアッセンを外したら


リモコンキーを分解し


頭の部分を外して


溝の掘ってある金属棒の部分だけを使います







1.5サイズのヘックスレンチを代用して使いますが


イグニッションキーの位置が


オンの位置辺りまで回すと


写真の位置の小穴に

レンチが入り


シリンダーのロックが解除され


シリンダーがすっぽり抜けてきます









これを

新品のアッセンブリに組み込んで取り付けます




組み付けはこれの逆なので割愛しますが


十分な作業スキルと知識が必要なので

不安な人はプロにお任せを・・・



なおこのブログは作業を保障するものでは有りませんので

作業の工程の責任はご自分の責任でお願いします。
























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