2005年12月08日
思ひ出 (後遺症編)
シャーン!!
という鋭い金属音と共に私は道路に投げ出されていた。
どんよりと曇った雨上がりの峠道
6月だというのにアスファルトはやけに冷たかった
高速コーナーが続く峠のワインディングロードは
2車線の幅がたっぷり取ってあり
上りも下りも一方通行である
先を急いでいた私は十分な減速もせず
大きな下り右コーナーへ突っ込んで行った
大きくバイクを傾かせて
回りきれると思っていたが
出口の見えないカーブは
どんどんバンク角を要求する
すでにカワサキKHのマフラーは
カリカリ音を立てて地面に擦っている
そしてこれ以上バンクさせられないバイクは
徐々に外側のコンクリート側壁に向かって
ふくらんで行く
ちらっと
視線を外側の側壁に向けた瞬間
KHと私は道路を滑っていた
スローモーションのように
コンクリートの側壁が近づいて来る
野球のスライディングのような格好で
滑って行った私は
気が付いたらその側壁を蹴っていた
驚いたことに、ジンジンする左足を引きずりながら
起き上がった私は、あまり大きな怪我をしていないようだった
そして遠くに倒れているKHを起こしに向かった
幸運な事に
5分程前に猛烈にダッシュした私は
後続車両を十分に引き離していたのだった
すぐ後を走っている車が無くて良かったと
今でも思っている
当時のバイクのほとんどは
フートレスト(ステップとも言う)が皆 固定式のバーに
ラバーが巻いてあるタイプであった
幅の広いパイプハンドルと
固定式のフートレストのおかげで
転倒時のダメージが
現代のバイクよりも少なかったように思う
十分な広さのある路側帯の所までバイクを押した私は
その場にへたりこんだ
そして
破れたグローブとジーンズから滲んで来る血を
ぼんやりと眺めていた
何故だかひざがブルブルと震えていた
二十数年前の事である。
昨日仕事の用事でその場所を走った
車なのだが、やはりその場所に来ると
思い出す
その時の事を
そして心なしか左足首が痛いような気がした。
私の左足首の関節にはその当時
金属製のピンが入っていた
モトクロスにどっぷり浸かっていたので
体中傷だらけだった。
練習中の大ジャンプの着地でミスをし
足首の骨を複雑骨折したので
一年ばかりそのピンは
私の体の一部だった
6年程 公式レースを走ったが
満足な結果を残せず
思い出と傷跡を残したまま
私のレース活動は終了した
毎年 冬になると、この古傷が重ーい痛みを
伴ってうずき始める
現在、私は満足に正座が出来ない身体である
左足首が十分に曲がらないのが原因なのである
お風呂上りと朝の寝起きの時にする
ストレッチングとは
私の一生の課題である。
2サイクルの3気筒エンジンは
とてもにぎやかで騒々しい。
それでもって
暴れ馬のような加速をする
彼らの兄弟に
じゃじゃ馬 マッハ と呼ばれた兄貴がいます
経験した者しか判らない
とんでもないバイクでした
3気筒なので右側2本、左側1本の
アンバランスなマフラーの出し方でした。
余談ですが、スズキのGTシリーズにも
2サイクル3気筒エンジンが有りまして
こちらは何故かマフラーは4本出し
からくりは、真ん中のシリンダーの
マフラーがエンジン下で
2本に分かれているのです。
当時の写真が沢山あるのだが
写真をデジタル化する術を知らない親父は
大変困っている
書きたいネタは山ほどあるのに・・・
写真なら沢山あるのに・・・
まだまだ勉強しなければなりませんなあ。
フートレスト(ステップとも言う)が皆 固定式のバーに
ラバーが巻いてあるタイプであった
幅の広いパイプハンドルと
固定式のフートレストのおかげで
転倒時のダメージが
現代のバイクよりも少なかったように思う
十分な広さのある路側帯の所までバイクを押した私は
その場にへたりこんだ
そして
破れたグローブとジーンズから滲んで来る血を
ぼんやりと眺めていた
何故だかひざがブルブルと震えていた
二十数年前の事である。
昨日仕事の用事でその場所を走った
車なのだが、やはりその場所に来ると
思い出す
その時の事を
そして心なしか左足首が痛いような気がした。
私の左足首の関節にはその当時
金属製のピンが入っていた
モトクロスにどっぷり浸かっていたので
体中傷だらけだった。
練習中の大ジャンプの着地でミスをし
足首の骨を複雑骨折したので
一年ばかりそのピンは
私の体の一部だった
6年程 公式レースを走ったが
満足な結果を残せず
思い出と傷跡を残したまま
私のレース活動は終了した
毎年 冬になると、この古傷が重ーい痛みを
伴ってうずき始める
現在、私は満足に正座が出来ない身体である
左足首が十分に曲がらないのが原因なのである
お風呂上りと朝の寝起きの時にする
ストレッチングとは
私の一生の課題である。
2サイクルの3気筒エンジンは
とてもにぎやかで騒々しい。
それでもって
暴れ馬のような加速をする
彼らの兄弟に
じゃじゃ馬 マッハ と呼ばれた兄貴がいます
経験した者しか判らない
とんでもないバイクでした
3気筒なので右側2本、左側1本の
アンバランスなマフラーの出し方でした。
余談ですが、スズキのGTシリーズにも
2サイクル3気筒エンジンが有りまして
こちらは何故かマフラーは4本出し
からくりは、真ん中のシリンダーの
マフラーがエンジン下で
2本に分かれているのです。
当時の写真が沢山あるのだが
写真をデジタル化する術を知らない親父は
大変困っている
書きたいネタは山ほどあるのに・・・
写真なら沢山あるのに・・・
まだまだ勉強しなければなりませんなあ。
Posted by moondogmatinee at 23:55│Comments(4)
│古い話では御座いますが・・・
この記事へのコメント
レースされてたんだ。すごいですね!
その時の怪我一生つきまとう・・・しかたないですよね~私も膝の皿がずれて・・・
へんな拍子で歩けなくなり急に松葉杖生活になることもあるので気を付けなければなりません。お互い無理は出来ませんね。
その時の怪我一生つきまとう・・・しかたないですよね~私も膝の皿がずれて・・・
へんな拍子で歩けなくなり急に松葉杖生活になることもあるので気を付けなければなりません。お互い無理は出来ませんね。
Posted by aruto at 2005年12月09日 17:00
そうです、無理は禁物です。
多少の無茶は・・・・
気を付けましょうね。
多少の無茶は・・・・
気を付けましょうね。
Posted by moondogmatinee at 2005年12月10日 02:14
おはようございます、guitarbirdです
私は自転車の片手放し運転もまともにできないのですが、
ちょっとその辺の野山や川に行くのに、
バイクいいなぁと思ったことがあります。
二輪免許は持ってないですが。
オフロードタイプでツーリングする友達が東京にいて、
その頃は、知らないながらもよくバイクの話をしていました。
友達が乗っていたのは、DT、セローといったヤマハが多く、
スズキも1台乗ってました。
私は、緑がイメージカラーのカワサキがいいな、と言うと、
友達は、カワサキは乗りこなすのがいちばん難しくて、
俺でもてこずるから、お前には絶対無理、と言われました・・・
ちなみに、余計なお世話だったらすいませんが、
写真のデジタル化は、フラットスキャナに
フィルムが読み込めるアダプタが付いているのがあって、
それを使えば、ネットで使うくらいなら十分だと思います。
私は自転車の片手放し運転もまともにできないのですが、
ちょっとその辺の野山や川に行くのに、
バイクいいなぁと思ったことがあります。
二輪免許は持ってないですが。
オフロードタイプでツーリングする友達が東京にいて、
その頃は、知らないながらもよくバイクの話をしていました。
友達が乗っていたのは、DT、セローといったヤマハが多く、
スズキも1台乗ってました。
私は、緑がイメージカラーのカワサキがいいな、と言うと、
友達は、カワサキは乗りこなすのがいちばん難しくて、
俺でもてこずるから、お前には絶対無理、と言われました・・・
ちなみに、余計なお世話だったらすいませんが、
写真のデジタル化は、フラットスキャナに
フィルムが読み込めるアダプタが付いているのがあって、
それを使えば、ネットで使うくらいなら十分だと思います。
Posted by guitarbird at 2005年12月11日 08:57
有難うございます、guitarbirdさん。
やはり、スキャナーですかねー
7~8年前に買ったんですよー スキャナーを。
いっぱい有る写真を取り込んでパソコンに保存しようとしたけれど、とてもじゃないが満足出来る代物じゃなかったんです。
今のスキャナーの性能はきっといいんでしょうね。 余裕できれば検討してみます。
やはり、スキャナーですかねー
7~8年前に買ったんですよー スキャナーを。
いっぱい有る写真を取り込んでパソコンに保存しようとしたけれど、とてもじゃないが満足出来る代物じゃなかったんです。
今のスキャナーの性能はきっといいんでしょうね。 余裕できれば検討してみます。
Posted by moondogmatinee at 2005年12月12日 00:17