海と彼女と彼の鳥

　初めてゴンちゃんに会ったとき
彼女はディオリシモの香りがした

彼女の持つ柔らかな雰囲気が
ぴったりだと私は思っていた

人と違う目線で物を見、まっすぐな意見を言う
そんな彼女にどれほど影響を受けた事か
良くも悪くも随分と私は変わりました。

街は今、クリスマス商戦真っ盛り
心なしかみんなの顔がうきうきしている様に見えます。
デパートで買い物をしているカップルが
楽しそうです
私もディオールの店に
フレグランスを買いに行った事を
思い出します
ゴンちゃんのディオリシモを。

初めて行った時は
結構勇気が要りました
かなり恥ずかしかったです
例に漏れず
おね~さんは綺麗な人達で
私の顔はまっかっか

マクドナルドの様に
「ついでにこちらもどうですか？」
なんて言われれば
断れなかった事でしょう。

今でも、ディオリシモの香りを嗅ぐと
あの頃に
タイムスリップしてしまいます
そして、その時の事が走馬灯の様に
次々と思い出されます。

クリスマスのにぎやかさと
ディオールの香りは
私にとって古いアルバムを開く為の
鍵のような物となってます。

今年もまた
クリスマスがやって来ます
街のあちこちで
色んな人の
色んな思い出が
出来るのでしょうね・・・


毎年同じプレゼントじゃ嫌でしょうから
も一つ何か付け足して・・・
なんて、今年は出来るかな～